Hasu no hana 移転先 戸越公園物件
壁ファンディング
大田区・鵜の木 Hasu no hanaから品川区・戸越公園 Hasu no hanaへ。
大田区鵜の木にて2011年初夏の頃オープンしたHasu no hana。戦後まもなく建てられたと思われる3 軒長屋だったという古民家は、その当時すでに2軒長屋でした。
外観も中も控えめに言ってもオンボロ。いずれ建て直すので・・・ということで物件募集時から定期借家契約として掲示されており、最初の契約は4年でした。どんなに手をかけてリノベーションをしても、4年後には退去を前提ではあったが、以前から知り合いであった飯田善郎氏(父に彫刻家 飯田善國を持つアーティスト肌)に改装を一緒にやってくださいとお願いをして作り上げたのが鵜の木・ Hasu no hanaです。
飯田氏がメイン大工として紹介してくれたのは、ツリーハウスの第一人者である小林崇さんの現場で多種多様なツリーハウスを作ってきた鈴木啓太氏でした。この二人に依頼というより協力してもらう形で、私と、さらに友人・知人が手伝いにきてくれ約半年かけリノベーションをしました。
幸い、一回目の契約のあと、さらに4年間の定期借家契約ができ、8年の歳月が過ぎようとしています。しかし、来たるべきときが来て、その契約も満了。近い将来この長屋の建物は取り壊されます。
2018年11月からリノベーション開始、来年桜が咲く前には再オープンを目指します。
Hasu no hana移転先、戸越・昭和一軒家も、鈴木啓太氏をメイン大工に改装をし、
・コンテンポラリーアートの展示をメインをしたホワイトキューブのギャラリー
・手仕事やワークショップ、食イベントなどを行う古民家リノベーション系スペース の2つの空間を持ち合わせた複合的施設としてのHasu no hanaとしてバージョンアップした形で再オープンをいたします。
大黒柱ではなく、壁で支える。
しかし問題は移転先の物件は昭和の一軒家。それをギャラリーとしてするにはそれなりの資金的体力が求められます。そして、ギャラリーの命の壁を貼るだけでももともとがすべて砂壁なためで、それだけでも費用がかさみます。
今後も、情熱を絶やすことなくこれまで以上にアーティストの活路を開くべき展覧会を発信したいと思っております。アートファンの皆様にはHasu no hanaだけに止まらず、未来への文化的資産のサポートとしてのご支援としてご検討をよろしくお願いいたします。
一番嬉しい前お祝い。
オープンしたらお花贈るね!改装中なにか差し入れにいくよ。とありがたいお声をいただくことがあります。すべて嬉しいのですが、一番嬉しいものは、ギャラリーの壁の材料です。花は枯れてしまうけれど・・・お菓子はお腹の中で消化してしまうけれど・・・壁はHasu no hanaが存続している限り、ずっと残ります。
壁をご支援いただいた方には、ささやかなお礼を考えております。コースによって若干異なりますので、詳細は右上の画像をクリックしてご確認ください。
Hasu no hanaについて
壁ファンディングにあたり改めてHasu no hanaを紹介いたします。私は、Hasu no hanaのオーナーであるフクマカズエです。もともとは自分自身で絵を描いており、ギャラリー運営、経営、スタッフ歴もなく、
・アートが好き ・作家の視点 から2011年初夏頃にオープンをしました。
試行錯誤するギャラリー経営
もともと制作をしていたわたしはどちらかというと経営というよりも作家の立場に近く、ギャラリーをやるのだったら、少なくとも自分が良いなと思った作家からは、お金を払ってもらうのではなく、売上を作って作家に支払っていける形をなんとか作れないかな、と思いで、立ち上げ当初から企画展として展覧会を開催し、その数は120を超えます。
ギャラリー経験が0だったので、つまり、何事もこれが当たり前、というものがなく、その都度、その都度運営方式も変えてきました。はじめは、喫茶でランチをやったり、飲食部分での利益をベースにギャラリーを成り立たせ、その次に展覧会に対してよかったよ、という気持ちを"おひねり"として、展覧会支援をしてもらう形を試験的に取り入れたり、ドリンクオーダーor入場料を選べる方式にしたりといろいろ試行錯誤し、現在は展覧会の内容により、入場料を導入しております。
ギャラリーなのに入場料??
Hasu no hanaでメインに開催しているコンテンポラリーアートは、展覧会の満足度、作品の完成度がイコール売上に結びつかないことが多く、企画でやることの難しさを痛感いました。改めて考察してみると、ギャラリーに来るお客様は「見たい!!」という気持ちと「欲しい!!」という2つの目的があることに気がつきました。そこで、”鑑賞”という体験を販売する、と考えました。そこで入場料制を取り入れました。
アーティストと一緒に共闘し、発信する。
手取り早く売上を立てるのでれば作家に負担してもらう、レンタルが妥当なやり方なのかもしれませんが、そこをもう一歩、踏みとどまり、ふんばり、一緒に見てもらうお客様を探すこと、購入していただけるファンを作っていくことを行っていきたな。という思いで、なんとかかんとかこれまでやってきました。良い作品が売れる作品とは限りません。新しい思考の回路が開かれることがHasu no hanaの紹介するアートです。評価されきったものではなく、まだ未知であるけれど、作品の持つ力を信じ、可能性あるアートを発信してゆきたいと思っています。