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​写真:中川達彦   

早崎真奈美 展『Evil and Innocent』

予約不要です。

日程:2021年11月20日(土)〜 28日(日)

    月・火・金・土・日 12時〜18時  

        水         15時〜20時

入場料:500円

●関連ワークショップあり​

11/20  文庫の森・秋のお散歩&サイアノタイプワークショップ   

参加費:3,000円  集合時間 10:30  80分

11/23   英国トイシアターの世界とミニシアター手作りワークショップ

​参加費:3,000円  時間 16:00-17:30


Hasu no hanaでは、2021年11月20日(土)-28日(日)まで早崎真奈美展を開催いたします。

私方ギャラリーでは初めての紹介となり、早崎真奈美にとって東京での個展10年ぶりとなります。

早崎真奈美は、幼少時代から慣れ親しんだという切り絵の手法を取り入れ、平面と立体を行き来するインスタレーションで作品発表をしています。

主に自然科学史と人間との関係、生物の生態系に興味を持ち、「生と死」「善と悪」「美と醜」等、二元性の視点から人間そのものを考察しています。科学的と思われているものの中に起こる矛盾や小さなエラーに人間らしさが潜んでいると考え、エゴ、執着心、偏見など人間の本質を探る作品を展開しています。
本展に出展する”ホテイアオイ”は、昨年予定していた海外での滞在制作を踏まえ習作として制作したものです。ブルーの光源にも意味を持たせたインスタレーションは、存在感のある空間になっています。”ホテイアオイ”の生態系の中での位置付けや解釈は、国籍や移民、ジェンダー、農業や環境の問題など、まさに現代社会が直面している様々な問題をも想起させます。

​国内外で活動を続ける早崎まなみですが、東京での個展は実に10年ぶりとなります。

今回も、展覧会上の様子などオンラインギャラリーとして、HP上にupしていきますが、
繊細な作品や光源を使用したインスタレーションなど実際にやはり現物を目の前に語られる

​情報は計り知れないものがございます。ご無理のない程度に、足をお運びいただけたら幸いです。
 

『Evil and Innocent』

 

ホテイアオイは南米原産の水草で、水面に浮かんで生育しています。日本でも観賞用や、メダカや金魚が卵を産みつけやすい水草として、親しまれてきました。世界では池や湖で大繁殖し、しばしば漁の水路進行を妨げるなど厄介な外来種として問題になっています。ベンガル地方やアメリカではその青い花が一面咲き誇る様子を形容し、“(Beautiful) Blue Devil”と呼ぶこともあるそうです。ホテイアオイは暖かくて栄養価の高い場所を好むと言います。つまり、そこが汚染された水質であれば、より大きく育つのです。“Blue Beauty”を“Devil”にしてしまったものは何かを考えさせられます。

 

今回の個展では、生態系や生物の定義を通して、私たち人間の本質について考察する作品を展開します。先述の「Blue Beauty」に加え、蝶と蛾の定義は何かを紐解きながら、私たちの社会や生活の中に潜む矛盾や偏見を浮き上がらせる「Moth or Butterfly?」と、日本における外来種・在来種、そしてソメイヨシノをモチーフにした、人の心の拠り所とは何かを考える「邪険・帰依・分身」を展示します。

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