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「おおかみたちのえものがたり」

 

ものがたり:多和田葉子 え:溝上幾久子

 

日程:2019年11月8日(金)〜20日(水)

​→会期延長決定 (本文ご覧ください。)

時間:月・火・土・日 11時〜18時

水・金 15時〜21時 

休み:木曜日

入場料:500円

場所:品川区戸越5-8-19

✴︎東急大井町線「戸越公園」駅より徒歩3分。
✴︎都営浅草線「戸越」駅より徒歩10分。

企画:Hasu no hana

​問い合わせ:hasucafe@sw.sub.jp

​会期延長決定!!!

11/23(土) 12時〜19時
11/24(日) 12時〜19時
11/27(水) 15時〜21時

Hasu no hana では2019年11月8日(金) 〜 20日(水) まで

溝上幾久子 版画展「おおかみたちのえものがたり」を開催いたします。

 

溝上は、銅版画の作品制作を中心に、イラストや挿画、オリジナルのアーティストブックの制作など幅広く活動をしている作家です。

今回の展覧会は、小説家 多和田葉子氏が書き下ろした”ものがたり”『オオカミ県』をベースに、版画家 溝上幾久子が”え”を興した作品を発表いたします。

作家が、この”ものがたり”を手にしたのは、2015年のこと。4年の歳月の中で逡巡たる想いを経て、ようやく形になったという”え”たちは、その一枚一枚が文学性のある銅版画作品として語りかけてきます。

”ものがたり”が語ること。”え”が語ること。そして、鑑賞者がそこから語りはじめること。静かに広がる波紋が、やがて大きなうねりになるように…

本展では、版画作品他、手製本の「おおかみたちのえものがり」が出品されます。本の形になったものは1冊のみで、手にとって閲覧できる貴重な機会となります。

「戯画としての小さな石」

 多和田葉子さんに書き下ろしていただいたものがたりからイメージする絵を制作しているうちに、わたしはふと、これは「風刺画」なのかもしれないという意識を持つようになりました。芸術的な絵画作品というものではなく、社会のながれのなかで、理不尽なシステムや一方的な方向へ流れようとする力に抗う、石つぶてのごとく描かれる無骨な戯画です。

 過去をひもとけば、歴史の曲がり角には、大きな不穏な流れに対して石を投げつづけた、権威とは無縁の、名も無き表現者たちが必ずいます。その石はとても小さなものですが、いま振り返ってそのような作品たちをみると、彼らの怒りと哀しみのまなざしにゆさぶられます。

 ものがたりと、そのことばに刺激されて生まれたこれらの戯画から、なにかしらの小さな石を、胸に持ち帰っていただけたらと思います。            溝上幾久子

​プレスリリース

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