おひねりプロジェクト報告 山本彌『境殻展』
おひねりプロジェクトの報告です。 山本彌『境殻展』 2015年1月10日(土)~2月2日(月)木曜定休日&休日を除く会期19日間で おひねりいただいた総額は22,517円となりました。 4,300円をDM印刷費として、 6,400円を作品運送費として、 2,709円を搬入費の一部として、 9108円を展示準備費の一部に充てさせていただくことにいたしました。 もちろん作品を作る過程において、やんわりとしたコンセプトや 素材に対しての思いなどあったと思いますが、表面にみえる部分だけで なく、もっとその思いを作品に乗せてゆきたいと思っていた山本さんの変化の タイミングで開催できた展覧会でした。 自然のもの、植物が好でモチーフにしている、という人は多いと 思いますが、山本さんの作品では、「命を育むシステムとか、その始まりみたいな ところに興味がある」といい、ご自身の出産の経験とともに感じたことが 色濃くでておりました。 機能美(建築・工業製品などで、余分な装飾を排して むだのない形態・構造を追求した結果、 自然にあらわれる美しさ)という言葉がありますが、植物の形は、まさに 子孫を残すために特化した形状をしており、それは35億年以上も かけて進化していった造形であり、究極の機能美と言っても過言では ありません。そのようなことを改めて感じるような作品たちでした。 テクニック的には、既に相当なものを獲得している山本さんですが、 今後も技術やコンセプトはさらに深まってゆきそうです。 愛情と哲学の詰まった作品は面白い方向へ展開してゆきそうで、 今後も楽しみな作家の1人だと思います。 おひねりを通して応援してくださった方、ありがとうございました。