おひねりプロジェクト報告 寺村サチコ展『utopia』
おひねりプロジェクトの報告です。 寺村サチコ展『utopia』 2014/7/6-29木曜定休日を除く会期21日間で おひねりいただいた総額は32,101円となりました。 14,404円をDM費として、 8847円を会場準備費の一部として、 8,850円を作家交通費の一部に充てさせていただくことにいたしました。 寺村サチコさんは現在群馬在住です。会期中には 土日の度に足を運んでくれ、お客様の色々な質問にも 丁寧に答えてくれました。、そして絞りや型染めという 日本の伝統技術の素晴らしさを作品に取り入れ、再発見 と新しい未知なる美しさを見せてくれました。 他県から作家をお呼びする時にいつもネックになるのが 交通費や場合により滞在費です。 今回おひねりプロジェクトの中から交通費がわずかに捻出 することができたので、少しでも金銭的な負担を軽減させる ことができたかな、と思います。 おひねりをしてくださる方は、アートの理解者であり支援者だと 思っています。 多くの理解者に出会えることは、作家活動を続けていく力 や、ギャラリーの存続にもなっており、本当にありがたいことです。 さて、今回のおひねりプロジェクトに参加してくれた方には、 展示作品でもある”廻る波”という作品を身につけ会場にて記念撮影 をしていただく、というものを行いました。 一見装飾性が高いので、「私は似合わないから、、」と辞退する方も 多かったのですが、せっかくなのでどうぞ、と勧めると、 皆様みんなびっくりするほどかわいく似合っておりました。 さもそういった衣装がありそうなデザイン性を持ち合わせ、 置いてあると1つの作品の佇まいは素晴らしくそのバランスが絶妙でした。 とても楽しかったと感想を言われることも多かったのも印象的でした。 もともとファッションに関心があるからこそできる身につけられること ができる作品は寺村さんならではのものですね。 最近おひねりプロジェクトは参加型を積極的に取り入れております。 ただ、例えば今回であれば身につけるためのおひねりではなくて、 あくまで展覧会の評価としてのおひねりであることを今一度知ってほしいことだと思っています。 おひねりを通して作家支援やギャラリーの応援してくれようと してくださる方に、何か感謝のお礼を、と思いついたのが参加型なのです。分かりやすく言うと、クラウドファンディングのリターンみたいな位置付けです。 より身近にアートを感じ、より作品を理解し、より楽しんでいただきたいという感じです。 もちろん身につける、など参加したくておひねりを入れてくれる方も いるかと思いますが、芸術運動提唱の姿勢としてはそこの違いを 意識して今後もますますよい展覧会を作りたいと思っております。 おひねりいただいた皆様ありがとうございました。