Duck scull / manami hayasaki

manami hayasaki

「Duck scull」

2007

15.0(cm)×20.0(cm) 

 

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作家からのコメントチェルシーカレッジ卒業制作展にて展示。1881年に開館したロンドンの自然史博物館は、 さらに約100年前に大英博物館が開館した時のコレクションに動物植物などがすでに含ま れており、分館としてスタートした。現在、膨大なコレクションは観光客にも好評で、 日々多くの来館者がある。私は何度も通っているうちに、そのコレクションの古さ、みす ぼらしさが気になる様になっていた。ある母親が子供に話しかけていた。「とても綺麗 ね!素晴らしいじゃない?」艶のない色あせた鳥の剥製を見ながら。この空間にあるもの はほとんど「死」である。ガラスケースに閉じ込められて展示されている。多分もう何十 年も。いや、もしかしたら100年以上。 美術館、博物館に足をのばす私たちは、「そこにあるのはアートだ。素晴らしいコレク ションだ」と期待や先入観を持って展示物を見る。美術館、博物館は、「ここに集められ たものはとても素晴らしいものだ」と胸を張る。 自然史博物館で私は人間のエゴに気づき「生と死」「美と醜」「善と悪」「白と黒」、多 くの身近な二元性について考えた。相反する様で境目は実に曖昧だ。 卒業制作展で紙の動物や虫の標本を壁を覆う様に展示した。平面でも立体でもない様な 薄っぺらな生き物の標本たちは境目のない二元性を示してくれる様だった。 この小さな作品はその展示の一部で、名前もない、なんてことのないアヒルの頭が特別な ものとしてアクリルの中に入れられ、本来朽ちていくはずの時間を先延ばししている。

  • アクリルフレーム

    manami hayasakiの切り絵の作品はすべてアクリルフレームは

    価格に含まれており、セットした状態でのお渡しとなります。

¥25,000価格

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